始まった早場米の概算金発表。コスト高のなかで、今年の米価はどうなる?
頑張れ日本の農業🧑🌾
まだうちの地域では稲刈りは始まっていないのですが、一足早く収穫を迎える「早場米」の地域から、今年の「概算金(農協が生産者にまず支払う仮渡金)」の数字が聞こえてくる季節になりました。
ニュースや現場の情報を見ていると、宮崎県のコシヒカリが18,000円、高知が14,000円といった基準が出始めているようです。
下がる事は分かっていましたが、「ここまで下がるか」と、正直考えてこんでしまっています😇
というのも、うちの地域での去年の概算金は約26,000円でした。最終的な精算金も含めると、手取りは60kgあたり31,000円ほどに。
もちろん地域や品種による違いはありますが、それと比べると、今年の早場米の価格はかなり引き下げられた印象を受けます。
ここで何が一番しんどいかというと、お米を作るためのコストがちっとも下がっていないことです。下がっていないどころか肥料も、農薬も、燃料も、そしてトラクターなどの農業機械も、あらゆるものが過去最高レベルに値上がりしたまま。
「在庫がダブついているから」といった市場の理屈はいろいろと言われています。
でも、作った分だけ赤字になるような価格設定になってしまったら、農家は持続できません。体力が尽きて、やめていく人が増えるだけです。
食べる人のことを考えれば、お米が安くて美味しいに越したことはない、というのは私もよく分かります。
だけど、このままコストを無視した価格設定が続けば、5年後、10年後の未来はどうなっているでしょうか。
そもそも、この価格下落の背景を辿っていくと、国の姿勢にも大きな疑問が残ります。
鈴木農相は「価格の維持を目的とした市場介入はしない」とはっきりと何度も明言していました。
だけど納得がいかないのは、前農相である小泉進次郎氏のときには、備蓄米の放出という形でしっかりと市場介入を行っていたことです。
出す側の介入は良くて、農家を救うための買い戻しによる介入は絶対にやらないというのは、どう考えても筋が通りません。
以前、別の記事でも少し触れましたが、現在の国の備蓄米は、ほとんど底を突いていると言っていいほど低い水準にあります。おまけに去年は備蓄米の買い取りを見送っているわけですから、今回放出された分すべてとは言わないまでも、食料安全保障の観点から見ても、今こそ一定の量は国が責任を持って買い戻し、確保すべきではないでしょうか。
いま、地域の農業を支えている多くの先輩農家たちが、あと5年、10年と経てば次々にリタイアの時期を迎えます。そのとき、ただでさえ厳しい泥臭い仕事なのに、「作れば作るほど赤字になる」という状態のままでは、次世代にバトンを渡したくても渡せません。
このままでは、10年後にはお米を作りたくても作れない地域が増え、私たちが当たり前のように見てきた、田んぼに水が張られた美しい日本の原風景や、地域を繋ぐ水路の維持すら難しくなってしまいます。
この先ずっと地域でお米を作り続け、次の世代へバトンを繋いでいくためには、かかったコストがちゃんと反映される「適正な価格」がどうしても必要です。
うちの地域では、8月の10日前後からいよいよ稲刈りが始まります。
いつ概算金が発表されるのかソワソワしています😹
私たち農家が今直面しているこの危機感、皆さんの目線からはどう見えているでしょうか?



えーーーー、こんなに価格が下がるものですか?!なんか悔しいっ。
個人的にここまで手間暇とご苦労がある中、栽培してくださってるからお米の価格はもっと高くてもいいと思っています。
国もですが、私たち消費者ももっと広い視野で物事をとらえないといけない気がしていますし、何か改善できる方法を模索しないといけませんね。
はじめまして。
私も玄米ショップを運営しているもので、お米を作っているわけではありませんが、取引させていただいている者です🌾
今年は下がっちゃうんですね。しかも費用面は下がらずに。
食材があってこそ、私たちは生きていけてるのに、なぜ農家さんの収入は上がらない?といつも疑問でした。
人にも環境にも配慮した生産者様の何か力添えになれたらと思い、立ち上げた玄米屋ですが、世の中の相場を操作されるとなると、なかなか難しいですね。貴重なお話をありがとうございます。
記事を読ませていただいて、改めて考えさせられました🙇♀️